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提案編

資格取得は本当に有利か

希望する仕事へ再就職するためには資格取得をして自分の価値を高める。

これって本当でしょうか?

結論から言うと本当でもあり、本当ではありません。

えっ?そんな答えあるの!と言われるかもしれませんね。

では、今から勉強して資格取得を目指そうと考えている人へ、資格取得を有効に生かすためのキーポイントを紹介しましょう。

これは、セオリーというより、多くの方の再就職に係わる支援を行った中で、見事に就職を果たした例や難しかった例です。

履歴書に資格を書いてアピール

履歴書の添削を依頼されることがあるんですがびっくりしたことがあります。

資格の欄にびっしり今まで取得した資格が書いてありました。

書道3段、カラーコーディネーター、簿記2級、中型自動二輪免許、秘書検定、英検準1級、介護福祉士初任者研修、ITパスポート、行政書士・・・と沢山。

50代で職歴は店頭販売が主で、再就職の希望を聞かせていただくと、もう年だから経験がない事務職とのこと。

前向きな姿勢とまじめな方だったので残念で仕方がありませんでした。

資格が沢山あればアピールになると考えておられるようでした。

履歴書には事務職でアピールできる資格のみ記載するようにアドバイス。

応募する仕事に関連がない資格は沢山書かないようにしましょう。

資格があると即戦力

これも採用になった方の経験値からですが、資格が就職に有利に働くのは晩くても30代中盤までくらいではないでしょうか。

40代、50代で実務経験のない資格を取得しても採用の確率は高くないです(しかし、全くないと言っているわけではありません)。

例えばフォークリフトの資格を取得したとします。

同じ応募者のなかに実務経験がある人とない人が同じ選考になった場合は圧倒的に経験者が有利であるという事です。

しかし、せっかく頑張って資格を取得したわけですから、気持ちが下向きにならないように、たくさん応募してください。

実際、採用を勝ち取った方もいますよ。

これを読んでいる方が20代、30代なら自分への投資として必要な資格をどんどん取得してください。

資格よりも実務経験

社会人としてある仕事に携わっていると、20代から30代にかけて実務経験を蓄積する中で自信が生まれてきます。

それ以降の年代に求められるものは経験値です。今まで培ってきた実務経験が求められます。

管理職やマネージャーとして入り口に差し掛かる年代ですし、経験値は再就職へもかなり有利に働きます。

若い時は人材として育成する。

40代以降は、あなたの実務経験がものを言います。職務経歴書への経験値の記載が勝負となります。

グラフで言うと20代から年齢を重ねるごとに資格取得の優位性は下がって行き、逆に経験値は年齢を追うごとに有利に働きます。

その交差点が職種にもよりますが30代中盤くらいではないでしょうか。

中高年の戦略

では、中高年で資格を取得しても意味がないかというと、そうでもありません。

例えば、2種自動車免許、介護福祉士などの介護関係の資格などは年齢や経験には関係しないように思えます。

また、中高年に人気の士業は資格がないと携われない仕事です。

資格取得にはかなりの時間と投資が必要ですが、資格取得者の20%くらいが生計を立てることができていると言われています。

つまり資格とは別に顧客獲得などの戦略が求められるのではないでしょうか。

*なお、中高年の再就職戦略は別にページを設ける予定です。

まとめ

応募する仕事に関連がない資格は履歴書に沢山書かない。

資格があると即戦力は30代中盤まで。後は経験値がものを言う。

中高年は資格と同時に戦略が必要。